公式記録に見る井上筑後守政重さま
井上筑後守政重さまの人物像は、断片的な記録が伝わるだけであります。主な公式記録を箇条書きにするとこのようになりますなあ。 1985天正13、0歳、遠江国に生まれる。 1608慶長13、23歳、徳川秀忠に御家人として仕える。...
和算史を研究する鈴木武雄氏から
和算という日本独自の数学が江戸時代に大いに進歩したというのは、日本史の授業で一応は習いますねえ。でも今の学校で教えるのは西洋の数学ですから、「和算」と言われても、何が何だかわからないのであります。江戸時代の歴史や文化、学問のひとつとして「和算」という名前を知っているだけなん...
三つの「沈黙」から
「沈黙」は小説以外に、篠田正浩氏の監督で昭和46年(1971)公開の映画「沈黙」、松村禎三氏作曲で1993年に日生劇場で初演されたオペラ「沈黙」が、それぞれございまする。 映画はDVDにて、またオペラは新国立劇場情報センターの映像ライブラリーで拝見しながら、これらの作品周辺...
「沈黙」のイノウエさま
小説「沈黙」には、このようにございます。 「日本には今、基督教徒にとって困った人物が出現している。彼の名はイノウエと言う」 イノウエという名を、我々が耳にしたのはこの時が始めてです。ヴァリニャーノ師はこのイノウエにくらべれば、さきに長崎奉行として多くの切支丹を虐殺したタケナ...
めりけん国の活動写真屋、スコセッシ殿が「沈黙」を
井上筑後守政重さまのお名前は、 狐狸庵先生こと遠藤周作さまの書かれたの「沈黙」に登場してまいります。 来年の1月、この「沈黙」が、 再び世の人々に広く知られる時が来るようでございます。 もういろんな告知や予告編が公開されておりまする。...
知られざる井上筑後守政重さまの御事
西洋とこの日本との、ザビエル来日から始まった長年の葛藤を 生涯の文学的な大テーマとして描きつつ、 ご自身のことは狐狸庵先生ととぼけておられた 遠藤周作先生の傑作小説「沈黙」。 その作品の衝撃度は、キリスト教系の学校ではいまだに禁書扱いされているらしい、...
歴史人物妄想仮説講談 偽伝・井上筑後守政重さま
この無謀なる文筆の目論見は 切支丹宗門改・大目付として世界と日本の境界に毅然として立ち、 ローマ教皇庁(ヴァチカン)が最も怖れた男、井上筑後守政重。 その人物像を虚実玉石混交で「講談師、見てきたような嘘を言い」とばかりに縦横無尽に語ろうとするものでございます。...
Various possibilities
As I failed in crowdfunding of the photobook of Yukio Mishima's The Romantic Theatre. After that, I have some phone call and contact from...
三島由紀夫の浪曼劇場写真集の失敗から電子出版を考え始めた。
三島由紀夫の浪曼劇場写真集の失敗から電子出版を考え始めた。 というのは、紙の実体を持った本は制作流通コストがかかりすぎるという視点からである。今回出版社から提示された最低金額は100万円。この金額は自費出版のコストが200万円前後であるのに比べれば、はるかに良心的な金額だと...
三島由紀夫の浪曼劇場写真集、クラウドに失敗!
7月19日から9月16日まで、クラウドファンディングプラットフォーム、モーションギャラリーで、三島由紀夫と浪曼劇場1968~1972と題した写真集を、クラウドファンディングで制作すべく、支援を募っていましたが、武運つたなく敗北を喫しました。なんとかリベンジしたいのですが、現...